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2月15日 決して逃げない。


身も心もずたずたで最早一歩たりとも前には進めない。
意識は朦朧とし、視点はあやふやで表情に笑顔を求めるなど不可能だ。
徹底的に虐げられ、ひたすら床を這い蹲って生きているかのようだ。

しかしだ。
目の輝きだけはある。
決して言葉は発せられないが目から発せられる光だけは不気味に感じられる。

足は踏み出せずそして手を前後へふる行為さえ、最早脳からの指令を出せない状態だ。

頭は重くそして体全体がだるい。
常に頭上に重たい水が入った桶を掲げているようだ。

一切の行動を引き起こす気力はなくただひたすらその輝く目で目の前の様子を
見つめる。

しかし、目に生えるものは自分自身の脳細胞まで伝わっておらずただ茫然自失と
そこに漂っているだけだ。

何ら手に持つスキル、技術などなくただ一瞬一瞬を感じるだけだ。
世間並みの能力など望む事など到底無理な話で、それを今の時点で求めでもすれば
その人間存在自体を疑わなければならない。

しかし、目の輝きだけは失わない。
決して周りは暗闇だとしても。
その輝きはかすかなほのかな光に消えうせそうとなろうとも。

決してその光が消える事はなく又決して消し去ろうとしない。

その人物にあるものはその光だけであり、それを失う事はそれこそこの世から
消え去ると言う文字との同義語となり得る。

人前で露わにでき得るものは相変わらず何もない。
ただひたすら一瞬一瞬を丸裸で感じるままに生きている。

何の取り得もなくそこに存在している人物が、いよいよ明日遠方へと旅たつ。
結果など考えもせず、ただひたすら感じるままに行動を起こすであろう。
ただひたすら一瞬一瞬その時を一生懸命生きているだけだ。

決して逃げないんだ~っ!!
by supermusume | 2007-02-15 19:33
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