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2月17日 機械を感じる。


我が社が作った製品。
どこを捜しても他でこの製品が稼動している様子を覗う事は不可能だ。
我が社でしか製作できない製品。
試行錯誤の上、血と汗をふんだんに流しようやく出荷できた製品。

その機械が止まっている。
行かねばならない。

それはどんなに自分の体が精魂疲れ最早足を一歩踏み出すのにもわざわざ
自分自身の今現在持っているあらんばかりの気力を振り絞らねばならない状況下でも。
精神的にも、肉体的にもくたびれ自分自身の体が脳細胞の指示通りに動いてなくても。

行かねばならない。
どうやっても、地面を這い蹲っても。
衣服が裂け、裸同然になろうとも。

行かねばならない。

どんな遠方でも。

駆けつけなければならない。

我が社が作った機械が止まっているのだ。
我が社全員の愛と魂が存分に込められた機械が稼動していないのだ。


既に自分自身の体など一切顧みようなどとの想いなど消え去っている。
自分の身が限界を超え、ただ漂うように生きていようとも。

自分の体がこの世にある限り。
自分自身が自分を正確に最早把握できなくなっていようとも。

行かねばならない。
どうしても駆けつけなければならないのだ。

機械が止まっているのは我々の仲間が瀕死の重態の状態なのと同意義なのだ。

自分の身が如何なる状態になろうとも。
自分自身がここにあるのであれば。


向かわねばならない。
機械が止まっているのだ。


そして現地で機械を自分の肌で感じなければ安心の2文字が伝わって来ないのだ。


ただ感じるため。
そのためだけに。
by supermusume | 2007-02-17 19:24
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